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車のエアコンの効きが悪くなる原因と対策

車のエアコンが効きが悪いときは、どこかに異常があります。早めに修理をおこないましょう。

車のエアコンが効かなくなると起こる症状

車のエアコンが効かなくなると、以下のような症状が現れることがあります。

冷たい風が出ない

最も一般的な症状です。エアコンを最大にしても、冷たい風がほとんど出なくなります。風は出るものの、外気と同じかそれより少しだけ冷たい程度にしかならないと感じます。

風量が弱い

エアコンをつけても風の勢いが弱くなり、十分な冷却が得られなくなります。これは、エアコンフィルターの詰まりや、ブロアモーターの故障が原因となることが多いです。

エアコンを使用すると異音がする

エアコンをオンにすると、コンプレッサーやファンから異音がすることがあります。ガス漏れやコンプレッサーの故障が考えられます。

エアコンをつけたときに不快な臭いがする

カビや雑菌がエアコン内部に繁殖していると、エアコンを使用した際に嫌な臭いが発生します。フィルターの交換や内部のクリーニングが必要です。

運転中にエアコンの効きが変動する

走行中にエアコンの効きが強くなったり弱くなったりする場合、コンプレッサーや冷却ファンに問題がある可能性があります。

エアコン使用中にエンジンの回転数が異常に変動する

エアコンをつけるとエンジンの負荷が増すため、回転数が多少変動するのは通常ですが、その変動が大きすぎる場合は、コンプレッサーやアイドルコントロールシステムに問題があるかもしれません。

フロントガラスが曇りやすくなる

冷房を使用しているにもかかわらず、フロントガラスが曇りやすくなることがあります。これは、エアコンが正常に作動していないため、車内の湿気がうまく除去されていないことが原因です。

エアコンのスイッチが反応しない

エアコンのスイッチを押しても何も起こらない、またはエアコンが突然切れてしまう場合、電気系統の問題が疑われます。

燃費が悪くなる

エアコンが効いていないにもかかわらず、燃費が悪化することがあります。これは、コンプレッサーが異常を起こして過剰にエンジンの力を消費している可能性があります。

車のエアコンの効きが悪くなる原因

近年の車はエアコンが完備されており、夏でも冬でも車内では快適に過ごすことができます。ところが、車のエアコンの調子が悪くなってしまったらどうでしょうか。

夏は暑い車内となり、熱中症などの危険も高まります。車のエアコンの効きが悪くなる原因にはどのようなことがあるのでしょうか。

エアコンガスの不足

エアコンの冷媒ガスが不足すると、冷却効果が低下します。冷媒は、エアコンが冷たい空気を作るために必要なもので、時間が経つと少しずつ漏れることがあります。

ガスが足りなくなってしまったエアコンは本来の性能を発揮できなくなるため、風は出るのに車内が冷えにくいといった現象が起こります。

システムであるコンプレッサーの負担となるため、そのまま放置すると故障する場合があります。

エアコンフィルターの詰まり

エアコンフィルターが詰まると、空気の流れが悪くなり、冷却効果が低下します。定期的なフィルターの交換や清掃が必要です。
 
エアコン内部の空気の通り道に装着されているもので、ホコリや排気ガス、ゴミ、花粉などを取り除く役割を果たしています。フィルターにゴミやホコリなどが詰まってくると、空気の通り道がなくなり、カーエアコンの送風量が低下します。

コンプレッサーの故障

コンプレッサーは冷媒を循環させる重要な部品です。これが故障すると、エアコンが正常に機能しなくなります。エアコンが全然効かなかったり作動しないという場合には、コンプレッサーの不具合の可能性もあります。コンプレッサーの交換が必要な場合、車種にもよりますが10万円を超える修理費用がかかります。

コンデンサーの汚れや故障

コンデンサーは冷媒を冷やす役割を果たしますが、これが汚れていると効率が落ち、冷却効果が低下します。また、故障すると冷媒が適切に冷えなくなります。

サーミスタの故障

サーミスタは温度をはかるセンサーのことです。エアコンが故障している原因としてこのサーミスタが壊れていることも考えられます。この部品が壊れてしまうとエアコンが正常に動かないため、正しい温度管理を行うことができなくなり、冷たい空気が出なくなってしまいます。

エアコンの効きが悪くなった場合の対策

上記のような症状があらわれた場合は、早めに車の点検や修理を行うことが重要です。エアコンの効きが悪いと感じたら、まずはフィルターの清掃や交換、冷媒ガスのチェックをおこない、それでも改善しない場合は専門の整備士に相談するのが良いでしょう。

専門の整備士に依頼して詳細な診断を受けることで、どのような対策をおこなったらいいのかわかります。特に、コンプレッサーや冷媒関連の問題は、プロの点検が必要な部分となります。これらの対策を講じることで、車のエアコンの効きを改善し、快適な車内環境を維持することができます。

またエアコンを定期的に使用することで、冷媒ガスやコンプレッサーの劣化を防ぐことができます。冬季でも数週間に一度はエアコンを使用するようにしましょう。

車のエアコンの修理費相場

冷房が故障する主な原因ごとの修理費の相場を知っておきましょう。車種や修理を依頼する場所によって異なります。

エアコンガスの不足5,000円~
エアコンフィルターの詰まり3,000円~
コンプレッサーの故障50,000円~
コンデンサーの故障10,000円~
サーミスタの故障10,000円~

まとめ

車のエアコンの故障は放置すると他の部分に負担がかかることで、車の別の箇所に悪影響を及ぼす可能性があるため、迅速な対応が重要です。また特に暑い夏などは運転する人や同乗者の体調にもかかわります。費用がかかりますが、安全を第一に早めに整備士などに相談することをおすすめします。