車のコーティングのメリットや効果持続期間を知りましょう。
車のコーティングをしないとどうなるの?
車のコーティングでは、車体に特殊な液体を塗布して車を外のさまざま影響から守ることができます。コーティングはそれぞれの地域による気候によって、また施工する業者によって、コーティング剤によって仕上がりが効果が変わってきます。車にコーティングをしないとどうなってしまうのでしょうか?
塗装の劣化が早まる
車は外を走るもので、常時、紫外線や雨、ほこりや黄砂、排気ガスや鉄粉などにさらされています。それらは車の塗装を劣化させるさまざまな要因となっています。
車体の塗装面を保護している層が劣化すると、それらの要因によって水弾きが悪くなり、車体の艶がなくなっていき、色あせが進行します。結果、見た目が悪くなってしまうのです。車体の塗装を保護している層が劣化した後にコーティングを施工しようとすると、手間が増え、コストも高くなる傾向があります。
傷や汚れが付きやすくなる
道路や道を走る車は、砂ぼこりや飛び石など、運転するだけで自然に小さな傷がついてしまいます。またドアノブ周辺はドアの開け閉めの際に爪でひっかきやすく傷がつきやすい傾向があります。特に黒や紺などの色の濃い車では、光の加減によっては、傷が目立ちやすいという特徴があります。小さな傷でも気になる場合にはコーティングによってそれらを防ぐことが可能です。同様にさまざまな汚れが車体に固着しやすくなることを防ぐことも可能となります。
このように車をとりまくさまざまな環境から守れなくなってしまい、車体の見た目に影響を及ぼすだけでなく、劣化を早めてしまう可能性があるのです。
コーティングのメリット
車にコーティングをおこなわないとどうなるのかが分かったところで、車にコーティングを施すメリットをみていきましょう。
車のツヤを維持
コーティングは車本体が外部から受けるダメージを軽減して、塗装を保護する役割があります。コーティングをすることで、車のツヤをしばらくの間、維持することが可能となり、見た目の劣化を遅らせることが可能となります。コーティングは、ワックスよりも持続性が高く、ツヤが長持ちすることが特徴で、美しく見えるため、写真映えもするためSNSでもひときわきれいな車を載せることができます。
汚れが落ちやすい
コーティングをおこなうことで、車体に膜を張ることができます。表面がなめらかで滑りやすくなり、付着した汚れがおちやすくなります。洗車は水洗いのみでOK、洗車の時間を圧倒的に短く済ませることができるのです。洗車がおっくうだと感じている場合にはコーティングはおすすめです。
小さなキズを防ぐ
車は走行中に路面の細かな砂や石が飛ぶことによって小さな傷ができてしまいます。コーティングを施すことで車体に被膜を張りそれらから保護することができます。また鉄粉や花粉、黄砂などさまざまな物質が車体の表面につくことからも防ぐことができます。これらは放っておくと固着してしまい、小さなキズの原因となったり塗装の色あせにつながる場合もあるため注意が必要なのです。
雨ジミをつきにくくする
雨には大気中のホコリやカルシウムやマグネシウム、また酸性の物質が含まれています。それらが油分などと混ざることで、車体にシミができやすい状態となります。コーティングは、撥水効果があるためシミがつきにくくなり、キレイな状態を保つことができます。コーティングによりできた被膜は、水をはじく効果もあるため雨、または泥などが被膜の上に水滴がついても滑り落ちるように流れることとなり、塗装に直接付着することを防ぐことができます。
色あせを防ぐ
夏の強い日差しは紫外線を多く含みます。洗濯物などと同様に、直射日光を浴びる車は、塗装が徐々に色あせを起こします。コーティングはそのような紫外線による色あせから車を守ることもできます。紫外線によるダメージは色あせとともにツヤも失われてしまいます。青空駐車の場合にはとくに気候によるダメージを受けやすい環境であるため、コーティングによる保護がおすすめといえるでしょう。
コーティングの被膜は、紫外線や酸性雨から塗装を守る効果があります。
売却時の査定額アップ
コーティングをすることで、本来の車の状態を保つことができます。それは、車を売却する際の高額査定に影響を与える場合があります。一般的に車の色あせや塗装の剥離、キズはマイナス査定となってしまいますが、コーティングによって保護されていた車は、中古車販売業者が売りに出す前に車を磨いたり清掃をする作業を省略することができます。それらが査定アップにつながるということになります。
コーティングの種類
車のコーティングにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴やメリット、デメリットが変わってきます。
セラミックコーティング
セラミックコーティングは、陶磁器のような硬度の高い素材を使います。現在、車のコーティングの中で最も耐久性が高いとされているのがセラミックコーティングとなります。表面の光沢に優れ、耐摩耗性、耐腐食性、耐熱性、耐化学性、耐水性、撥水性など様々な効果が高いとされています。
ガラス系コーティング
ガラス、またはガラス繊維を含んだ素材によるコーティングでガラス繊維の含有量によって耐久性や被膜効果が大きく異なります。ガラスコーティングでは、ガラス質の硬い膜でボディを覆うことで、細かい汚れが付着しづらく長期間、車体の光沢が向上します。専門店での施工が一般的で、費用も高い傾向があります。
ポリマーコーティング
石油由来、あるいは化学合成による化合物であるポリマーを使ったコーティングでワックス同様に自身でコーティングを施工することが可能です。
他のボディコーティングに比べ施工が容易で、低コストで済ませられるメリットがあります。また熱や紫外線に弱いため環境によっては早く剥がれてしまう場合があり、定期的なメンテナンスが必要です。
フッ素系コーティング
フッ素とケイ素を原料にしたコーティングで比較的硬い被膜を形成することができます。フッ素系のコーティングはガラスコーティングよりも費用が安く手軽ですが、コーティングの被膜が柔らかいという特徴があります。フライパンにも使用されることから、熱に強い特徴がありますが、一方でキズがつきやすく、劣化しやすいという面もあります。
車のコーティングはどれくらいもつの?
車のコーティングをしたからといって、メンテナンスが不要になるというわけではありません。コーティングは経年劣化するもので、寿命があります。コーティングの効果を維持するためには、再施工が必要となります。コーティングの種類によって寿命は変わってきます。
セラミックコーティング
寿命は約5~7年と非常に長く、一度施工することでその効果を長期間得ることができます。
ガラスコーティング
効果の持続期間は3~5年程度と比較的長く、セラミックコーティングに比べると安く施工することができます。
ポリマーコーティング
持続期間はワックスよりも若干長い半年~1年です。1年に1度ほどのメンテナンスを必要とします。
フッ素系コーティング
コーティングの中では最も短く、3か月~半年ほどの効果持続期間となっています。
まとめ
車のコーティングによるメリット、効果持続期間を紹介しました。くるまのコーティングは、美しさを重視したい、洗車がめんどくさい、青空駐車をしている場合にもおすすめといえます。