カーコーティングの種類
車の輝きや耐久性を増してくれるカーコーティングには、様々な種類があります。基本的なカーコーティングの特徴は、以下の通りです。
セラミックコーティング
セラミックコーティングは、金属や酸素、窒素、炭素の化合物を主成分にしたカーコーティングのことです。カーコーティングの中でも、随一の耐薬品性能や耐紫外線性、耐スクラッチ性能、光沢感、持続性があります。その分費用が最も高く、コーティングだけで30万円を超える場合もあります。
ガラスコーティング
ガラスコーティングとは、ガラス成分で被膜を形成するコーティングのことです。 セラミックコーティングに続く耐久性を備えており、3~5年は効果を持続させることができます。また、優れた光沢性、防汚性能、熱や紫外線への耐久性があるため、車を大切にしたい多くの方々に利用されているコーティングです。
ポリマーコーティング
ポリマーコーティングは、フッ素やシリコンを含む高分子化合物であるポリマーを車に塗布するコーティングです。初心者でもセルフでコーティングしやすく、費用も安いため手軽なコーティングとなっています。ポリマーコーティングの持続力は半年~1年程であり、ワックスよりも艶感を長持ちさせることができます。
ワックス
ワックスはカルナバ蠟と言われる植物から採取される油を原料とした油脂系コーティング剤であり、これを車体に塗り込むことで、一時的な光沢や撥水性能を手に入れることができます。ただし、表面にワックスを塗っているだけなので、熱に弱く持続性が短いといった特徴があります。
水弾きによる違いもある
カーコーティングには、水弾きによる違いもあります。撥水の仕方にこだわりがある場合、カーコーティングを撥水性から選ぶことも大切です。
撥水タイプ
撥水タイプはしっかりと水を弾くため、洗車時に汚れが水滴にまとまり汚れ落ちが良いといった特徴があります。汚れ落ちが良いため洗車の時間が短くなり、手入れも楽になるでしょう。ただし、直射日光を浴びると他の水弾きのタイプに比べイオンデポジットができやすいといったデメリットもあります。
親水タイプ
親水タイプのコーティングは、他のタイプに比べて雨シミと言われるイオンデポジットが最も付着しづらいとされています。水滴が塗装面になじむため、撥水タイプのように水がコロコロと転がる感じはありません。ただし、洗車時の汚れ落ちは他のタイプに比べて劣るとされています。
滑水タイプ
滑水タイプのコーティングは、撥水タイプと親水タイプの中間というイメージです。バランスの取れた撥水性や親水性があるので、洗車時の汚れ落ちも良く、かつイオンデポジットもできにくいといった特徴があります。ただし、撥水タイプほどの明らかな水弾き効果は得にくいでしょう。
目的別のおすすめコーティング
ここからは、数あるカーコーティングから目的別のおすすめについて紹介していきます。
費用が高くても最高の輝きと耐久性がほしい場合
費用よりも輝きや耐久性を重視し、効果を最大化させたいという方は『セラミックコーティング』がおすすめです。セラミックコーティングは15~30万程の施工費用がかかってしまいますが、その分圧倒的な耐薬品性能や耐紫外線性、耐スクラッチ性能、光沢感があります。1度施工すれば効果は7年~10年程持つとされているため、定期的なメンテナンスが面倒だという方にもおすすめです。
費用、輝き、耐久性のバランスをとりたい場合
車の輝きや耐久性を上げたいけれど、セラミックコーティングほどの費用はかけたくないという方は『ガラスコーティング』がおすすめです。ガラスコーティングもカーコーティングの中ではとびぬけた光沢感や持続性がありますが、費用は5万~15万程度で、持続性も3年~5年程度とかなり長くなっています。
手軽にカーコーティングをしてみたい場合
手軽にコーティングを施し、メンテナンスをしたい方には『ポリマーコーティング』か『ワックス』がおすすめです。これらは1万円以下ほどで光沢感や撥水効果を向上させられるため、初めてカーコーティングをする方もチャレンジしやすいでしょう。
洗車時の汚れ落ちを向上させたい場合
洗車時や雨天時の汚れ落ちを向上させたい方は、『撥水タイプ』のコーティングを選ぶのがおすすめです。これらは安価にセルフで施せるものも販売されているため、手軽に普段以上の汚れ落ちを手に入れることができますよ。
雨シミやイオンデポジットの付着を減らしたい場合
雨シミやイオンデポジットは、1度付着してしまうとなかなか落とすことができません。これらの汚れを付着させたくない方は、『親水タイプ』のコーティングがおすすめです。親水タイプのコーティングは水滴が車体になじんで流れるため、レンズ効果によるイオンデポジットがつきにくいとされています。
まとめ
いかがでしたか。カーコーティングには様々な種類や特徴がありますが、目的に合わせて選ぶことで、余計な費用をかけずに満足のいく効果を得ることができるでしょう。カーコーティングに興味がある方は、ぜひ本記事で紹介した内容を参考に選んでみてくださいね。